石けんプラント工場開放日は地域とつながるイベント!
12月7日(土)塩浜にあるNPO法人川崎市民石けんプラントの工場開放日が開催されました。リサイクル粉石けん「きなりっこ」の量り売りや「きなりっこ」を使っての汚れ落としの実演、工場見学が行われ、幸市民ネットは向ヶ丘の地場野菜販売で参加しました。この時期恒例の工場開放日を楽しみにしている方々が大勢来場しました。
1970年代多摩川は家庭排水に含まれる合成洗剤の影響で泡立ち汚染されていました。環境破壊の不安から合成洗剤追放の署名運動が起こり、横浜・川崎市など7市の議会で条例制定の直接請求を提出しましたがすべて否決されました。そのことから市民の声を議会にと代理人運動の動きが起こり、83年宮前区から寺田悦子さんが市議として当選しました。
ごみとして捨ててしまえば環境に負荷を与える使用済みの食用油(廃食油)を、回収して石けんにリサイクルします。石けんを使う暮らしを広め未来の子どもたちにより良い環境を繋げていくための安全な石けんを作ろうと1989年に6000人の市民の出資で「NPO法人川崎市民石けんプラント」は生まれました。
川崎市民石けんプラントは11月で設立35周年を迎えました。プラントでは川崎市内の小学校の学校給食で出された廃食油を回収し、環境にやさしいリサイクル石けん「きなりっこ」に生まれ変わります。そして、「きなりっこ」として給食室に帰り食器洗いなどに使用されます。またBDF燃料にもリサイクルしています。資源循環の形が築かれています。
幸市民ネットの活動の原点は「きなりっこ」から窺い知ることができます。これからも市民とともに地域の課題に取組んでいきます。