「かながわ朝鮮学校交流ツアー2024」に参加して
かながわ朝鮮学校交流ツアーは今年で8回目の開催となります。コロナ禍ではオンライン等、朝鮮学校の生徒たちや先生、賛同団体の方々と交流を続けてきました。今年は直接お会いすることがきでました。
午前中は授業を見学、生徒たちが企画したクイズや文字書きに多くの人が参加していました。午後は生徒の民族舞踊や楽器演奏、そして合唱、毎日の練習の成果がわかります。笑顔と澄み切った歌声にとても心が癒されました。次に全国の朝鮮学校を訪問された長谷川和男さんの「朝鮮学校とはどんな学校?~全国の朝鮮学校を巡って~」をお聞きしました。
朝鮮学校は全国に67校あるそです。思っていたより多いことに驚きしました。朝鮮学校がある地域に建てられたのは歴史的背景があるからだと知ることができました。たとえば長野県松本市、平洋戦争末期、政府機能や皇居を移転する計画を立てていました。松代(まつしろ)大本営地下壕を作る仕事には多くの労働者が必要です。そのために朝鮮人が集められ、戦後はこの地に暮らすようになったからです。また、群馬県では洞窟を掘り、そこに工場(中村飛行機)を建設するため集められたことからなど戦時中にどれだけの人びとが強いられてきたか、歴史的背景を知ることで、今おかれている朝鮮学校の現状が見えてきます。
講演のあとは生徒、先生、参加の人たちワークショップ行い、将来のこと、差別されている現状をどう思うか、支援してくれる人との交流など、思っていることを話し合う場となりました。交流ツアーのテーマでもある「出会う・学ぶ・ともに」まさにこの言葉が大事だと感じました。多くの人と出会い、そして朝鮮学校を通して学び・差別のない社会でともに暮らすことを望みたいです。そのためにも私たちにできることを考え、行動しなければいけないと思います。
これからも「かながわ朝鮮学校交流ツアー」の継続と朝鮮学校への支援を続けていきたいと思います。