平和を考える  登戸研究所資料館見学

川崎ブロック協議会平和プロジェクト企画で登戸研究所資料館の見学会を行ないました。初めて見学の方が大半を占めていました。登戸研究所は陸軍の秘密戦兵器を開発研究していた機関です。展示室には和紙を材料にした風船爆弾、偽札・偽造パスポートの製造、毒物・生物兵器の開発などの資料が展示されていました。敗戦と同時に敵の押収されては困る「特殊研究」の証拠隠滅を徹底的に行われ、元所員も沈黙を貫いてきましたが、1980年代に展開した反核・平和運動の高まりから長野県赤穂高校、川崎市法高校の生徒たちの調査がはじまり、ひたむきな調査活動に心を開き、関係者たちが平和に役立つならと当時のことを話してくれ、史実の解明に至りました。私たちの知らないことがこの資料館で学ぶことができます。戦争の恐ろしさ、平和の大切さをあらためて考えさせられました。参加者から「歴史の真実を知る資料館が身近にあることが知らなかった」と言っていました。川崎市内にはまだ残っている戦争遺構があります。登戸研究所資料館や川崎市平和館など活用し、子どもたちの平和学習に役立ててほしいです。