「しんわルネッサンス」見学 その1

障がい者就労を考える

 5月15日に平塚市の社会福祉法人進和学園にある「しんわルネッサンス」を見学しました。ここでは、自動車部品組立を行っており、福祉工場従業員である就労継続支援A型30名、通所授産利用者である就労継続支援B型と就労移行支援74名が、同じフロアで一緒に作業しています。
 B型の賃金は、全国平均で約1万5千円です。しんわルネッサンスでは、A型が約17万円、B型と就労移行支援が5万円となっており、どちらも全国水準より高い賃金が支給されています。
 それは、しんわルネッサンスが直接部品メーカと取引を行わず、授産事業推進管理を担う(株)研進が営業窓口となり、部品メーカー約60社と売買契約を結び、しんわルネッサンスと加工賃を支払う契約を結んでいるからです。

 そこでの課題も見えました。雇用契約があるA型と雇用契約がないB型では、仕事内容に難易度の多少の差こそあれ、実働時間45分間の違いだけで、賃金に約3倍の開きがあります。このような現状では、福祉的就労で自立した生活を送るのは難しい状況です。