市民力!さすがです・・・

カナダを視察しました

2007年秋「協同組合の旅・カナダ・ケベック」
進化する協同組合

                        幸市民ネット 前田絹子
「協同組合の旅・カナダ・ケベック」は、生活クラブ連合専務理事福岡さんを団長に(生活クラブの理事長、職員、W.CO、ネット)11人の訪問団によりカナダのケベック州、ブリティッシュ・コロンビア州ビクトリアを巡りました。
主たる目的は、これまでの「旅」から見えてきた課題としての、協同組合推進のための制度・政策とその実施状況の調査です。
政権交代しても
ケベック州は、経済危機と失業の増加の対応として「ワーク=働く」ことをキーワードに地域課題に対応する働く場づくりを行い、業種別に協同組合を創出し、雇用の拡大をはかってきました。ケベック州における最大の金融機関であるデジャルダン金融協同組合は、市民運動により創設されました。このような実践から地域社会再生をおこない、ケベック州政府へ支援策を要請し協同組合促進政策の策定がされ協同組合局が設置されました。
カナダ連邦政府でも16億円の研究費、100億円の事業費を計上し、このような社会的連帯経済推進の政策を実施していましたが、政権が交代し取り消されてしまいました。しかし、ケベック州政府には経済の多元性を認識させ、評価されていることで、州独自で社会的連帯経済は取り消されず続けられています。この経済形態が良いか悪いかの判断は別にして、やはり地域社会は市民が政治に参加し自地することで、中央にコントロールされないのです。